ごちゃまぜカフェ物語 21

会話が弾むカフェの中央のテーブル

この人達が待ち合わせしたわけでもなく、その日、偶然集まった人達だと
きっと誰も信じてはくれないだろう。

『人が怖い…』と話していた人が、
なぜか引き寄せられる様にすんなり輪の中に入り会話がはじまる。

数日前にカフェの扉を開けてくれた方

数週間前にカフェの扉を開けてくれた方

数ヶ月前にカフェの扉を開けてくれた方

数年前から、ハピスポの活動に参加してくれている仲間達

みんなそれぞれ、色んな想いと人生を抱えてお店に来てくださっている。

外から見てもわからない『想い』と
みんな胸の中で戦っている。

ごちゃまぜカフェは、見ただけじゃ分からない沢山の物語が店内に毎日ひしめき合っている。

お家からなかなか出れず長い月日が経ち、笑うことも難しくなってしまった方が、親御さんに連れられてカフェを訪ねて来てくれる事が増えている。

カフェのソファーに座り
しばらくすると、本人から言葉があふれ、自然と笑顔が生まれはじめる。

『こんな笑顔、いつぐらいぶりだろう…』親御さんが、そう言って涙を流してお礼を言ってくださるけれど、特別な事をしているわけじゃない。

特別な事がそこにあるとしたら

お客様同士が人と繋がり、答えを見つけ出したいと願い、カフェを訪れてくれていることだろうと感じている。

人との距離や、やり取りが
きっと他のカフェとは違い

なんだか不思議に感じたり、不快に感じるお客様もいるかもしれない。

でも、その空間に
10年以上、20年以上

社会と繋がるのが辛いと感じていた方達が、居場所を求めて足を運んできてくださる。

認知症の方を介護するご家族
車椅子で生活する方
薬がないと眠れないと、苦しむ方達

一緒にいると

笑えるのはなぜだろう?
歌い出せるのはなぜだろう?
話したいと思えるのはなぜだろう?

『人は、人と生きてこそ人』

6年間の活動の中で、そんなシンプルな言葉しか、まだ探しだせていないけれど、誰の為に、何のためにここまで歩いて来たのかを忘れずに

決して芯だけはブレずに、進んで生きたいと思う。

© ごちゃまぜカフェ