ごちゃまぜカフェ物語 25

娘の空手の先生のブログを読んで、
ごちゃまぜカフェにその人が足を運んでくれるようになったのは

カフェがオープンして、一ヶ月程が過ぎた頃だっただろうか。

娘の空手の先生は、『美人格闘家』として、笑っていいともへも出演したことがあり、日本中にファンが沢山いる。

介護タクシーの運転手をしているというスラリと高身長のその人は、決まって夕方、週に一度は、ニッコリ微笑みながら、カフェの扉を開けて

私達が持ち合わせていない様々な情報を、提供してくれる。

それは時に、格闘の話だったり、手足の爪のケアについてだったり、著名人の名言だったり…

いつの間にかその人は、持ち前の柔らかい笑顔で、お店の常連さん達とも仲良くなり、障がいや福祉についても深く興味を抱いてくださるようになっていた。

つい先日、帰り際にその人が
振り返りいつもの優しい口調で話してくれた。

『このお店に、僕は本当に感謝しているんです。

今まで周りの人を冷たく感じていましたが、ここに出逢えて、世の中も捨てたもんじゃないと、思えるようになりました。

ここにこんなに優しい人達が沢山いるのなら

僕がまだ知らないだけで世の中にも、優しい方達が沢山いるのかもしれないと、希望を持つ事が出来たんです。

ごちゃまぜカフェは、僕の希望なんです。本当に感謝しているんです。』

彼のその言葉に、熱いものが胸にこみ上げてきた。

もし、娘の先生がブログを書かなかったら?

もし、娘の先生がカフェに来なかったら?

もし、その人がそのブログを読まなかったら?

もし、娘が空手をやっていなかったら?

もし、ごちゃまぜカフェをスタートしなかったら?

偶然の様でいて人生は
偶然じゃないのかもしれないと

その人が教えてくれました

気がつけば

人生は、奇跡と不思議の連続!

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