ごちゃまぜカフェ物語 45

障がいが有る子ども達のお母様の企画でスタートしたこのイベントは、今回
2回目をむかえた。

「娘はダンスが大好きだけど、ルール通りには踊れない…そんな子にダンスを教えてくれる方なんていませんよね…」

何気無く、ため息と一緒につぶやいた一人のお母様の思いは、すぐに形になった。

ダンスの先生として私の頭に浮かんだのは、インストラクターの資格を持つハタチの女性。

ハピスポと彼女が出会った頃、まだ高校生だった彼女は、現代社会の中で生きづらさ息苦しさを抱えていた。

子ども達をリードしながはダンス教室をすすめていく彼女の姿を、カフェの厨房でイベントの料理を作りながら見ていたら、胸が熱くなり涙が出てきた。

16歳だった彼女は、コミニケーションが極端に苦手で、ハピスポの集まりに来ても部屋の片隅で、静かに膝を抱えて大人たちを見ているだけだった。

18歳の頃の彼女は、長野を出たいと大騒ぎした。泣き疲れて眠る彼女の寝顔を何も出来ずに見つめたこともあった。

彼女には、今、たくさんの友人がいる。たくさんの仲間がいる。

学校という枠の中にはまらなくても、社会との繋がりを無くすことなく大人になった彼女は、『先生』と呼ばれ、子ども達の笑顔の種まきを始めている。

『先生、もう一回!』

子ども達にせがまれて、汗だくになりながら笑顔で踊り続ける彼女の姿に、子ども達のお母様達は、自分の子ども達の未来を重ね合わせる。

『今』が辛くても、『未来』も辛いとは限らない。誰にでも無限にひろがる『可能性』を信じて進んでほしい。

コミニケーションスペースごちゃまぜカフェは、みなさんの小さなため息が、まだ見ぬ誰かとの出会いによって大きな笑顔に変わっていけるような場所でありたいと願っています。

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