夏休み中、子ども達で賑わう
ごちゃまぜカフェに
この夏休みの3日間を使い
高校生二人がボランティアに来てくれた。
その名も略して『サマチャレ』
サマーチャレンジボランティアは、長野市社会福祉協議会が主催しているボランティアで、30年以上続いている夏の体験プログラムだ。
『コミュニケーションが苦手なので
ボランティアを通じてコミュニケーションを学びたいです…』と話していた恥ずかしがり屋の二人の男子高校生。
統合失調症で何年も家から出れていなかった方から、少し緊張しながら話を聞いた。
『君達、部活やってるの?昔は俺もスポーツで全国大会へ行ったんだよ。コミュニケーションかぁ…俺も苦手なんだよね、引きこもりだし(笑)二人ともがんばってね!』
作業療法としてその男性が作った作品を見せてもらうと、二人の高校生は関心したように作品を除き込んだ。
『幻聴、幻覚ってわかる?』
男性から聞かれると、高校生が答えた。『あ、知ってます!麻薬とかの?』
あまり笑う事のないその男性は、声を立てて笑うと『そうそう、それそれ、それが見えちゃったりするんだよ、俺は。』と、高校生に伝えてくれた。
誰が誰を支えて
この世の中は、成り立っているのだろうかと、考える事がある。
小さい存在
弱い存在だと思われがちな方達が、生きるための大切な答えを沢山持っている気がしてならない。
サマチャレ最終日だった8月17日。高校生は、バルーンアートを通じてどんな風に周囲とコミュニケーションを取るかを聞きながらボランティアを終了した。
最後に、 今回どんな事を感じたか聞いてみると、始めて来た日よりも二人とも緊張がとれたステキな笑顔を見せてくれながら感想を教えてくれた。
『コミュニケーションにも、色んな形があるんだなとわかりました。これからの人生で色んな人に出会うと思うけれど、相手の気持ちになって接したいです。』
二人の高校生から、素直であること謙虚であることの大切さを改めて学んだ夏でした。