ごちゃまぜカフェ物語 50

ごちゃまぜカフェのお店の前が花でいっぱいになった金曜日の昼下がり。
お客様同士が声をかけあってくれて、いつの間にか始まったガーデニング。
半日すぎると、お店の前のプランターが花でいっぱいになった。
近くの養護学校に通う高校生が、カフェの中から窓ガラス越しに熱いくらいの春の青空を見上げてから、
店内の空気に目をやって、真っ直ぐに私の顔をのぞき込み言った。
『ぜんぶキラキラしていて、綺麗だね!』
彼女の真っ直ぐな目から見たら世の中は、キラキラと輝いているのだと改めて気付かされた。
真っさらな気持ちの
誰かの瞳から、世の中を覗かせてもらえた瞬間にいつも気付くことがある。
みなさんの優しさで支えられているカフェを、どんなことがあっても守っていきたいと感じた時間だった。

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