ごちゃまぜカフェ物語 55

「元気になるペースが早過ぎでは?頑張り過ぎると潰れるのでは?」


福祉関係の方から質問を受けて
考えていた。

カフェ歴半年

小さな頃のイジメが原因で、精神疾患が強く数ヶ月前までひどいパニックを起こしていた女性が、

『私、必ず歯科医師になるから!』とカフェのテーブルで、今日も問題集と葛藤している。

カフェ歴3ヶ月

発達障害からくる生きづらさから、幼い頃から自殺願望が強く二階から飛び降り背骨を折った女性が、

『自分と同じ様な思いをしてきた子供たちに携わる仕事につきたい』と、コルセットを巻いたまま、カフェに遊びにきていた小さな子供さんと笑顔で過ごしている。

カフェ歴1年2ヶ月

15年以上、家からあまり出られなかった女性が得意なパソコン技術を生かし、福祉施設のイベントチラシなどを作成し始め、お友達を自宅に招きパーティーを開く様になった。

『私、最近忙しいんです。信じられないけどw』と、周囲に笑顔を見せてくれる。

マイナスからスタートしている生きづらい人生が、劇的に変化をとげることがあるとしたら、

人との『出逢い』から多くの影響を受けた時なのではないだろうか?

辛い時に共に生きる仲間が出来た時、失敗や成功にとらわれず、日々の些細なことに幸せを探し出すことがなのではないかと、最近感じている。

人との深い関係を築いたことのない人達が、人と触れ人から学び、失敗や成功を繰り返してうる。

『人と生きる』

それしか人が成長していく手立ては無いのかもしれない。

布団から出ることもやっとの人達にとって『頑張らないでいい』なんて、あり得ないと、私は自分自身の経験から感じている。

頑張って布団から出る。
頑張って顔を洗う。
頑張って服を着替える。
頑張って靴を履く。
頑張って扉を開ける。

全てが『がんばり』の中に成り立っている。

「頑張る」に近い英語のフレーズは

⚫︎I’ll try my best!
⚫︎I can do it!
⚫︎I believe in myself!

「頑張って!」に近いフレーズは
⚫︎Try your best!
⚫︎You can do it!
⚫︎I believe in you!

私は、みんなの中に眠る力を、単純に信じたい。それだけです。

一緒に、生きよう。

〜〜自傷行為が強かった
20歳の女性のFBより〜〜

シャワーも浴びずに寝て、起きて鬱で動けなくて薬を飲んでたら、さやかから、カフェに来たら?とLINEが。

重い腰を持ち上げて、シャワーを浴びてカフェに行ってアイスコーヒーを飲みながら子供と遊んだり友達が出来たりと楽しく過ごした。

外の世界は怖いけど、一緒にいてくれる誰かとなら、私でも外に行かれるんだ。

友達の頑張る姿に励まされ、飛び降りたことをネタにされ続け笑。。
そんな些細なことが、しあわせ、なんだ。

Eより

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