ごちゃまぜカフェ物語 58

ごちゃまぜカフェのお客様として出逢った方達と、散歩に出かけた。

20歳、41歳、54歳の三人が

台風の爪跡が残る河川敷で、地域や、自分のこれからについて語り合いながら、晴れ渡る秋空を見つめて、

『気持ちがいいね』って深呼吸する。

『10年後何してるかな?』

って話題に、40代、50代の二人が、20代の彼女にふざけて話す。

『先に逝っちゃったら、ごめんねw』

20代の彼女が、少し真剣な顔をして言った。

『やめてよね、せっかく出来た数少ない友達なんだから!』

千曲市稲荷山の歩道を、

紅葉し始めた木々を見上げながら年齢も、人生も、障がいもてんでバラバラな三人が、笑い合いふざけ合いながら歩いていく。

もしも出逢っていかなかったら、
何をして生きていたんだろう。

もしも出逢っていかなかったら、
誰とこの秋を感じていたのだろう。

人生には、失敗なんてない。

あるとすれば『if』もしもの未来が、
口を大きく開けて待っているくらいなものだ。

今を、楽しもう。
今を、笑い合おう。
今を、共に生きよう。

気が付けば人生は、
奇跡と不思議の連続なのだから。

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